60歳からのAIツール活用,  60歳からの挑戦,  ブログ

60過ぎでも、こんなことができた ―― 年金生活の「お金の見える化」に挑戦した話

はじめに:自己紹介

こんにちは。フィリピン・ダバオとのカカオ豆の輸入業を中心に、日本で個人事業を営んでいる「ジーク先生」といいます。62歳、年金を受け取りながら暮らす生活が始まって、日々の過ごし方も少しずつ変わってきました。

このブログで一貫してお伝えしたいのは、たった一つのことです。

「年金生活者となった60過ぎでも、ここまでできる。あなたもできる。」

今日はその第一弾として、「AI(人工知能)を使って、お金の流れを自動で見える化してみた」という話をします。実はIT部門で働いていた経験があり、60歳で定年退職したあとも、職業訓練でHTML・CSS・JavaScriptというホームページ作りの基礎を4ヶ月ほど学びました。とはいえ、今回のような「AIと一緒に自動化の仕組みを作る」というのは、それとはまったく勝手が違いました。多少の下地はあっても、実際にやってみると初めて分かる難しさがたくさんあった、という記録です。

この記事を読むと、こうなります

  • 「お金の流れをAIに手伝ってもらう」とは具体的にどういうことか、Google、Gmail、Geminiといった実際の道具のイメージとあわせて分かるようになります
  • 「難しそう」という不安が、「自分にもできるかも」に少し変わります
  • 今日、スマホだけで試せる具体的な最初の一歩が3つ分かります(道具を実際に使う部分は今回の記事の範囲外ですが、その手前まで安心して進められます)
  • 実際にやってみて起きた失敗や勘違いも含めて知ることで、「自分がつまずいても大丈夫」と安心できます
  • 作ってみて、実際の生活が具体的にどう変わったのかが分かります

昔の知識があってもなくても大丈夫です。必要なのは「試しにやってみようかな」という、ほんの少しの好奇心だけです。

年金生活で感じた「お金の管理」の悩み ―― 最初は半信半疑だった

年金生活に入ると、毎月の収支をきちんと把握しておくことが、これまで以上に大事になってきます。ところが実際にやってみると、これがなかなか大変です。

銀行からの引き落としのお知らせ、クレジットカードの利用通知、ジムの予約確認メール——スマホには毎日いろいろなメールが届きます。「今月はいくら使ったか」を知るために、それを一つひとつ手でメモしたり、通帳やアプリを見比べたりする作業は、地味に時間と手間がかかります。

「これ、AIに任せられないだろうか」

そう思いついたはいいものの、正直「自分にそんなことができるのだろうか」という不安の方が大きかったのが本音です。それでも、**「できたら面白そうだ」というワクワクの方が、少しだけ不安を上回りました。**期待80%、わくわく20%くらいの気持ちで、とにかく始めてみることにしたのです。

AI自動化でメールが勝手に家計簿になる仕組みを作った

結局、銀行やカード会社から届く「お知らせメール(Gmail)」を自動で読み取り、その内容をカレンダー(Googleカレンダー)と表(Googleスプレッドシート)に記録してくれる仕組みを作ることにしました。Google Apps Script(グーグルが無料で提供している、Gmail・カレンダー・スプレッドシートなどを自動で連携させる仕組み)というものを使っています。

これができると、こんなことが起きます。

  • 銀行から「◯月◯日に◯円引き落とされます」というメールがGmailに届く
  • 何もしなくても、その内容が自動でスプレッドシートに記録される
  • 同時にGoogleカレンダーにも、いつ・いくら動いたかが反映される

通帳を見返さなくても、メールを起点にお金の流れがひとりでに記録されていく。初めてこれがうまく動いたときは、「本当に自分の手を離れて動いている!」と、ちょっとした達成感でわくわくしたのを覚えています。

AI活用でつまずいた3つの失敗談

ここからは、うまくいったことだけでなく、実際に手を動かして感じた「うわ、これは想定外だった」ということも隠さずに書いておきます。同じように挑戦する人の役に立てば嬉しいです。

つまずき①:AIに丸投げすると、意外と間違える

最初は、Googleの画面上でAI(Gemini。Googleが提供しているAIチャット)に直接「こういう仕組みを作って」とお願いする方法を試しました。ところがAIが作ってくれた部分が、なぜか毎回どこか少しずつ壊れてしまうという問題に、何度も遭遇しました。

原因を探っていくと、AIに「その場で」作らせて、そのまま本番で使うというやり方自体に無理があったようです。人間で言えば、下書きなしにいきなり清書させているようなものでした。

そこで、Cursor(コードを書くための専用の作業スペース)でじっくり作ってから、確認したうえで本番に反映するという、一手間かけるやり方に切り替えました。全体の進め方や「次に何をすべきか」の相談はClaude(別のAIチャット)に壁打ち相手になってもらい、実際に手を動かす部分はCursorに任せる、という役割分担も自然とできていきました。急がば回れとはよく言ったもので、これが結果的に一番の近道になりました。

つまずき②:自分でもよく分かっていなかった「アカウントの使い分け」

作業を進める中で、複数のアカウントを行き来していることに気づかず、途中で「あれ、今どっちで作業していたっけ?」と混乱する場面もありました。特にGitHub(作ったプログラムを保管しておくためのサービス)は、Googleとは別に複数のアカウントを持てるので、余計にややこしくなりました。

これは特別なミスではなく、複数のメールアドレスやアカウントを使っている人なら、誰にでも起こりうることだと思います。整理のコツは、「どの作業に、どのアカウントを使うか」を最初に書き出しておくことでした。頭の中だけで管理しようとすると、必ずどこかで迷子になります。

つまずき③、そして一番の学び:困ったときほど、遠回りせず「目で見る」

仕組みができたあと、「同じ内容が二重に記録されてしまっているかもしれない」という心配な事態に気づき、原因を調べ始めました。ところが、記録をあちこち調べても、条件を変えて確認し直しても、なかなか原因がはっきりしません。正直、「これはもしかして大きな不具合を抱え込んでしまったかもしれない」と、少し肝が冷える時間もありました。

最終的にどうやって解決したかというと——カレンダーを普通に開いて、自分の目で確かめただけでした。それで一瞬で「あ、ちゃんと1件ずつ記録されてる、何も問題なかった」と分かりました。拍子抜けするやら、ほっとするやらで、思わず笑ってしまいました。

複雑に考えて悩んでいたはずが、答えは一番シンプルなところにありました。60を過ぎても、いや、60を過ぎたからこそ、「難しく考えすぎず、まず自分の目で確かめる」という基本を大事にしたい、と改めて感じた出来事でした。

AI自動化で年金生活の家計管理が実際どう楽になったか

ここまで、作る過程の苦労話ばかり書いてきましたが、一番大事なのは「結局、これで生活がどう変わったか」だと思います。正直にお伝えします。

  • 毎週日曜の朝、自動でお知らせメールをチェックしてくれるようになりました。今までは気づいたときにまとめてメールを見返していましたが、今は決まったタイミングで勝手に記録が溜まっていきます
  • 「今月、何にいくら使ったか」を確認するのに、通帳やアプリを何本も見比べる必要がなくなりました。 表を一つ開けば、引き落としの内容が並んでいます
  • 何より、「把握できていないかもしれない」という漠然とした不安が減りました。 完璧な家計簿ではありませんが、「見える化されている」という安心感は、思っていた以上に大きかったです

もちろん、まだ完璧な仕組みではありません。手作業で確認しなければいけない部分も残っています。それでも、「全部把握しなきゃ」というプレッシャーから、少し解放されたのは間違いありません。これは、実際に作ってみるまでは想像していなかった収穫でした。

あなたにも、できます

ここまで読んで「面白そうだけど、自分にはハードルが高い」と感じた方もいるかもしれません。でも、最初にお話しした通り、私も「本当にできるのか」半信半疑からのスタートでした。

もし挑戦してみたくなったら、いきなり全部を自動化しようとせず、まずは一つのメール(よく使う銀行の引き落とし通知だけ、など)を自動で記録してみるところから始めるのがおすすめです。小さく始めて、うまくいったらひとつずつ増やしていく。それだけで十分です。

シニアがAI活用を始める、今日からできる小さな一歩

「自動化なんて、まだ全然想像がつかない」という方も大丈夫です。実は自動化の前の段階として、今日、スマホだけで試せることが3つあります。全部無料で、5分もあれば終わります。

① まず「見る」だけをやってみる

この1週間、銀行やカード会社から届いたお知らせメールを、削除せずに残しておいてください。それだけです。1週間後にまとめて見返すと、「意外とこんなにお知らせが届いていたんだ」と気づくはずです。この「気づき」が、次の一歩を考えるヒントになります。

② カレンダーに「予定」として1件だけ入れてみる

スマホのカレンダーアプリを開いて、次に届く予定の引き落とし日を、試しに1件だけ手で入力してみてください。「◯月◯日 電気代引き落とし」のように。これができれば、実は今回紹介した仕組みが「何をゴールにしているか」が体感として分かります。自動化は、この作業を”AIに代わりにやってもらう”だけの話なのです。

③ 「これ、自動にできないかな?」と声に出してみる

案外バカにできないのがこれです。「これ、自動にできないかな」と自分で言葉にしてみると、次に何を調べればいいかが見えてきます。私自身、最初の一歩はまさにこの独り言でした。難しく考えず、思いついたことをメモしておくだけでも十分な準備になります。

この3つさえできれば、もう十分に一歩を踏み出しています。 「AIを使いこなす人」と「そうでない人」の違いは、才能ではなく、単に「小さな一歩を踏み出したかどうか」だけなのだと、やってみて実感しました。

年金生活の家計管理も、新しいことへの挑戦も、きっと同じです。期待に、ほんの少しのわくわくを足して、まず一歩。60過ぎでも、ここまでできました。あなたにも、きっとできます。

年金生活のAI活用、今日やることリスト

読み終えたら、このページを閉じる前に、次のどれか一つだけ試してみませんか。

  • [ ] 今週届いたお知らせメールを、削除せずに1通だけ残しておく
  • [ ] カレンダーアプリに、次の引き落とし予定を1件だけ手で入力してみる
  • [ ] 「これ、自動にできないかな」と、家族や友人に話してみる(声に出すだけでOKです)

一つでもできたら、それはもう立派な一歩です。次回は、この小さな一歩の先にある「実際の自動化のやり方」を、もう少し詳しくお伝えします。


次回は、この記録をブログとして発信していくまでの試行錯誤について書く予定です。


Bellwood Services

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

Back to top