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60過ぎでも、こんなことができた ―― コードを書けなくても、AIに自動化を作ってもらった話

はじめに:前回のおさらい

こんにちは。フィリピン・ダバオとのカカオ豆の輸入業を中心に、日本で個人事業を営んでいる「ジーク先生」といいます。

前回、銀行やカード会社から届く「お知らせメール」を自動で読み取り、カレンダーと表に記録してくれる仕組みを作った話をしました。「年金生活者となった60過ぎでも、ここまでできる。あなたもできる。」

今回は、その仕組みを実際にどうやって作ったのか、もう少し具体的にお伝えします。結論を先に言うと、私はほとんどプログラミングのコードを自分で書いていません。 「こういうものを作りたい」とAIに言葉で伝えて、コードそのものはAIに書いてもらいました。

この記事を読むと、こうなります

  • プログラミングの知識がなくても、AIに「日本語でお願いする」だけで自動化の仕組みが作れることが分かります
  • 実際にAIへどんな言葉で頼んだのか、具体的な例が分かります
  • 技術的に深い部分は別枠にまとめてあるので、興味のある方だけ読める形にしています。読み飛ばしても本筋は分かります

AIに「日本語でお願いする」だけで、仕組みができていく

多くの方が「自動化」と聞くと、プログラミング言語を勉強しなければいけないと思われるかもしれません。私も最初はそう思っていました。ですが実際にやってみると、必要だったのは**「何をしてほしいか、丁寧に言葉で説明する」**ことだけでした。

たとえば、私が実際にAI(Gemini。Googleが提供しているAIチャット)にお願いした内容を、少し易しくして再現するとこんな感じです。

「三井住友銀行から届く『口座引き落としの事前お知らせ』というメールを見つけたら、その内容(引き落とし日と金額)を読み取って、Googleカレンダーに予定として登録してください。あわせて、スプレッドシートにも記録を残してください。」

これだけです。専門用語も、複雑な条件式も、私からは一切書いていません。AIがこの説明をもとに、必要なプログラム(コード)を自動で作ってくれました。

もちろん、一度でうまくいったわけではありません。「もう少しこう直したい」「この場合はこう扱ってほしい」と、会話を重ねながら少しずつ形にしていきました。まるで、腕のいい大工さんに「こんな棚が欲しい」と口頭で伝えて、細かい仕様を相談しながら作ってもらう感覚に近いかもしれません。

AI活用で年金生活の自動化を始める、実際の3ステップ

もし同じように挑戦したいと思ったら、私がやった手順は大きく3つに分けられます。

ステップ1:「何を自動化したいか」を、思いつくまま書き出す

いきなりAIに向かう前に、「毎日面倒だな」と感じていることを紙に書き出してみてください。私の場合は「銀行やカードの通知メールを、いちいち手でメモするのが面倒」ということでした。ここは誰の手も借りずにできる、一番最初の一歩です。

ステップ2:AIチャットを開いて、そのまま言葉で伝える

Gemini(Googleが提供するAIチャット、無料で使えます)やClaude(Anthropicが提供するAIチャット)のようなAIチャットサービスを開き、ステップ1で書き出した内容を、そのまま日本語で入力してみてください。「これを自動化する方法を教えてください」と一言添えるだけでも構いません。

ステップ3:AIが出してきた提案を、会話しながら育てていく

AIが最初に出してくる答えが、いきなり完璧なことは、正直あまりありません。「もう少しこうしてほしい」「この場合はどうなる?」と、遠慮せずに聞き返してみてください。AIは何度でも根気強く付き合ってくれます。この「会話しながら育てる」過程こそが、実は一番大事な部分だと感じています。


(上級者向け:もっと知りたい方へ)実際に使った技術的な仕組み

ここから先は少し技術的な内容になります。初心者の方は読み飛ばして大丈夫です。

実際に私が使ったのは、Google Apps Script(Googleが無料で提供している自動化の仕組み)というものです。AIが生成したコードは、最終的にこの仕組みの上で動きます。

はじめはGoogleの画面上でAIに直接コードを書かせていましたが、その方法だと生成されたコードの一部が毎回微妙に壊れてしまうという問題がありました。そこで、Cursor(コードを書くための専用の作業スペース)というツールを使い、AIが書いたコードをパソコン側でじっくり確認してから、Google Apps Scriptに反映する、という一手間を加えるやり方に切り替えました。この工夫のおかげで、安定して動く仕組みに仕上げることができました。

さらに、GitHub(作ったプログラムを保管しておくサービス)でコードの変更履歴を管理することで、「前の状態に戻したい」というときにも安心して対応できるようにしています。

このあたりの詳しい試行錯誤は、また別の記事でじっくりお伝えする予定です。


実際、何がどう楽になったのか

ここまでの取り組みで、生活はこんなふうに変わりました。

  • 毎週日曜の朝、自動でお知らせメールをチェックしてくれるようになりました
  • 「今月、何にいくら使ったか」を確認するのに、通帳やアプリを何本も見比べる必要がなくなりました
  • 何より、「プログラミングができないから無理」という思い込みが、完全になくなりました。 AIに言葉で伝えるだけで、ここまでのことができるとは、正直やってみるまで想像していませんでした

あなたにも、できます

「AIにお願いするだけ」と聞いても、まだ半信半疑の方もいるかもしれません。私自身、最初は「本当にこんなことで動くものができるのか」と疑っていました。

でも、実際にやってみると分かります。必要なのは、プログラミングの知識ではなく、「何をしてほしいか」を諦めずに言葉にする根気だけです。それさえあれば、60過ぎからでも、ここまでのことができました。あなたにも、きっとできます。

シニアがAI活用の自動化を始める、今日からできる小さな一歩

① 面倒に感じていることを、1つだけ書き出してみる

「これ、いつも面倒だな」と感じていることを、1つだけ紙かメモアプリに書き出してみてください。それだけで、次にAIに何を頼めばいいかが見えてきます。

② AIチャットを開いて、そのまま伝えてみる

GeminiやClaudeのようなAIチャットを開き(まだ使ったことがなければ、検索して無料で始められます)、①で書いたことをそのまま入力してみてください。「これ、自動化できますか?」と聞くだけでも、AIが方法を提案してくれます。

③ 一度で完璧を求めず、会話を重ねてみる

最初の答えがしっくりこなくても大丈夫です。「もう少しこうしてほしい」と、遠慮せず伝え返してみてください。この繰り返しこそが、実は一番の近道です。

この3つさえできれば、もう十分に一歩を踏み出しています。 「AIを使いこなす人」と「そうでない人」の違いは、才能ではなく、単に「言葉にして伝える一歩を踏み出したかどうか」だけなのだと、やってみて実感しました。

年金生活のAI活用、今日やることリスト

読み終えたら、このページを閉じる前に、次のどれか一つだけ試してみませんか。

  • [ ] 「これ、いつも面倒だな」と感じていることを、1つだけメモに書き出す
  • [ ] GeminiかClaudeのようなAIチャットを、試しに開いてみる
  • [ ] 書き出した「面倒なこと」を、そのままAIチャットに入力してみる

一つでもできたら、それはもう立派な一歩です。もし試してみて、うまくいかないところや「ここが分からない」ということがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。同じところで悩んでいる方もきっといるはずですし、私自身も皆さんの声を励みにしています。

次回は、実際に自動記録されたデータから見えてきた、年金生活のお金の使い方の実態について書く予定です。


次回は、実際に自動記録されたデータから見えてきた、年金生活のお金の使い方の実態について書く予定です。


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